妊娠後期に差し掛かると足の浮腫み(むくみ)や足のつりの症状に苦しむ妊婦さんも多いはず。
管理人も妊娠8か月目に差し掛かった頃、見計らったかのように浮腫みやこむら返りの症状が出て、痛みで起きてしまうことも…。
むくみやつりがとにかく痛くて辛い!そんな妊婦さんに病院の先生や先輩妊婦さんに相談&実践して、自身の体験から実際に効果のあった対処法をご紹介します。
対処法① 食生活に気を付ける(塩分の摂取を抑える、カリウムを摂取する)
これはよく言われる対処法です。どちらかというと予防法に近いかもしれません。
まず、妊娠高血圧症候群の予防のためにも、塩分の摂取量を1日7~8gに制限することを指導されます[*1]。
1日7~8g、毎日三食食べるとしたら1食あたり2~3gの塩分になりますが、これが意外と大変。
例えば、カップ麺なんてスープまで飲んでしまうと、1食で6g以上の塩分を摂ってしまうことに…。
塩分を摂りすぎることで、妊婦検診での尿蛋白が+の値になってしまうこともあるので、要注意です。
(管理人は塩分を摂りすぎてしまい、尿蛋白が+になってしまった経験があります…。)
また、カリウムを摂取することで、ナトリウムの排出を促し、塩分の摂りすぎを予防してくれます[*2]。カリウムは、バナナやほうれん草、かぼちゃなどに多く含まれているので、食生活に取り入れましょう。
対処法② ストレッチやマッサージをする
マッサージやストレッチも、足の浮腫みやこむら返りに有効です。
もし、「足がつった…!」という状態になったら、つま先を上に向けて、アキレス腱を伸ばします。
余裕があれば、下図のように、タオルでつま先を引っ張る方法でもいいですし、壁などに押し付けるのもいいかと思います。
足がつったら、”痛くてもアキレス腱を伸ばす!”ということを覚えておけば、痛みの引きは早くなります。
寝起きなどに足のつりが出ることも多いと思いますので、寝ぼけた状態でもピン!と足を伸ばす癖をつけておくのをおすすめします。
また、予防法としても、ストレッチやマッサージが効くとされています。
ただし、それほどこまめにストレッチやマッサージができる余裕がある妊婦さんは多くないかと思います(私はずぼらなので、無理です)。
そういった方は、ぜひ次の対処法③や対処法④も試してみてください。
対処法③ 漢方薬を飲む
妊娠中は基本的には薬を飲めませんが、漢方薬なら飲めるものもあるって知っていますか?
意外と知らないのが漢方薬による対処法です。
思ってた以上に効果があったので、個人的にはとてもおすすめ。
漢方薬の『芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)』は、足の浮腫みやこむら返りに効果的な漢方薬です。
筋肉がけいれんして、急に強い痛みが出る、運動中や就寝中に足がつる、たまに運動するとこむらがえりや腰痛を起こす、などの症状がある人におすすめのものとなっています[*3]。
漢方の中でも苦みが少なく、水で飲むことができるので、寝る前などに飲むのがおすすめです。
個人で薬局でも購入できますが、病院で処方してもらえることもあります。
妊婦検診の際に、症状が辛いことと、漢方を試してみたいことを先生に相談してみてください。
対処法④ 着圧ソックスを履く
個人的には、手っ取り早い対処法で一番効果的なのは、着圧ソックスではないかと思います。
着圧ソックスは本当に妊婦さんの強い味方!
妊娠後期になると、日中や就寝時も一日中履いていた、という妊婦さんもいます。
(私も妊娠8か月目から、手放せない存在になりました。)
また、就寝時は、締め付ける力の弱い、就寝時用の着圧ソックスを着用しましょう。
適切な圧力の強さが分からない!という人は、まずは日中も就寝時用のものを試してみてください。
1サイズ上のものを選べば、さらに圧力が弱めになりので、おすすめです。
また、妊婦さんはお腹まで覆ってしまうタイプでは危険なため、ふくらはぎまでか太ももまでのタイプにしましょう。
個人的ではありますが、オススメは寝ながらメディキュットのクールタイプ。締め付けの圧力も程よくあるので、日中の着用もおすすめです。
妊娠したら暑がりになった!という人(私はそうでした)には夏でも履きやすいです。
少し長めの丈になっていて、私は太ももまでは覆いたくないので、膝あたりで折り返して使っています(笑)クールは、ふくらはぎまでのショートバージョンがないんですよね…。
最後に
この記事では、妊娠中の足の浮腫みや足のつり(こむら返り)の対処法を体験談を交えて紹介しました。
ただでさえお腹が大きくて大変なのに、その上浮腫みや足もつるなんて!妊娠後期は特に辛い症状ですよね。本当にしんどいです。
辛い症状で悩んでいる方の症状が、少しでも良くなりますように…!
参考文献
[*1]日産婦誌58巻5号 診察の基本 妊娠高血圧症候群
[*2]カリウム | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)
[*3]【漢方解説】芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)|漢方セラピー|クラシエ (kracie.co.jp)
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