妊娠周期の数え方は?妊娠検査薬はいつ使う?産婦人科の受診は必要?

情報まとめ(妊娠)

妊娠の週数や妊娠日数の数え方は知っていますか?少しややこしいので、正しい数え方を確認しましょう。また、妊娠検査薬の適切なタイミングや産婦人科の初診のタイミングについてまとめました。

妊娠周期(妊娠週数・妊娠日数)の数え方は?

妊娠○週○日目、ってよく聞きませんか?
この計算方法は少しややこしいので、まず解説していきます。

”妊娠から○週間”の計算方法は、最終の月経(生理)が始まった日を基準に0週0日目として数えます。
○日のカウントが、0~6日でカウントされるので、最初は慣れないかもしれません。

例えば、6/6(日)に最後の月経が始まった場合、
 6/06(日) 妊娠0週0日目(0w0d)
 6/07(月) 妊娠0週1日目(0w1d)
  :       :
 6/12(土) 妊娠0週6日目(0w5d)
 6/13(日) 妊娠1週0日目(1w0d)
という数え方になります。

妊娠週数の数え方

上の図のイメージで示すように、妊娠に気づくのは、大抵次の生理予定日に生理が来なくなってから。

つまり、「妊娠したかも?」と気が付いた時には、妊娠4週目は過ぎている場合が殆どです。

なんだか不思議な感覚ですよね。

妊娠検査薬の使用のタイミングは?

生理が来ない、妊娠したかも?と考えた時、まずは妊娠検査薬を使って調べることをお勧めします。
1回あたり500円~1000円程度で購入でき、検査時間も約1分程度で手軽に調べることができます。

ただし、多くの妊娠検査薬は、月経予定日の1週間後から検査可能となっています。
(参考:妊娠検査薬 | ロート製薬: 商品情報サイト (rohto.com)

生理が来ない!と思っても1週間は待たないといけません。
週数でいうと、月経の周期が28日の場合は妊娠5週目にならないと正しい検査結果が出ないということ。

それよりも前に知りたい!と思う場合、フライングになるので、検査薬が無駄になってしまうかもしれません。

ですが、実際はフライング検査の場合でもうっすらと陽性反応が出る場合もあるので、正確性は保証されないことを十分理解した上でお試しに…と思える方は試してみても良いとは思います。

産婦人科を受診するタイミングは?

妊娠検査薬で陽性が確認できても、妊娠検査薬はあくまでも妊娠の可能性が調べられるのみです。
つまり、陽性=妊娠確定!という訳ではありませんので、注意が必要です。

妊娠を確定するためには、産婦人科を受診し、正常な妊娠であることを確認する必要があります。

なお、妊娠の確認については、産婦人科ではなく、婦人科でも可能です。
産婦人科は予約が取りにくい!という場合は妊娠の確定のために婦人科を受診し、招待状を書いてもらうことで産院(産婦人科)を紹介してもらえる場合があります。
その際は、受診前に問い合わせしてみることをお勧めします。

妊娠の週数に応じて確認できること

産婦人科の受診するタイミングに関しては、妊娠の週数に応じて確認できることが変わります。
ただし、個人差はあるので、以下はあくまでも目安です。

  • 妊娠5週頃   :妊娠検査薬を使って妊娠可能性を確認できる
  • 妊娠4週~5週頃:子宮外妊娠でなく、子宮内の妊娠かであることが確認できる
  • 妊娠5週~6週頃:胎児の心拍が確認でき、正常な妊娠だと確認できる

妊娠4週~5週目:胎嚢を確認[*1]

妊娠4週から遅くとも5週には、子宮内の妊娠を確認することができます。
妊娠検査薬だけでは、妊娠の可能性が分かるだけで、子宮外妊娠である場合も陽性と出てしまいます。

子宮内の妊娠の確認方法は、子宮内に胎嚢(たいのう)を確認することで行います。
胎嚢は、黒くて丸い卵のような形状をしています。

検査方法は、経腟超音波法(経腟エコー)で行います。
経腟超音波とは、妊娠初期に行われる検査方法で、膣中に細い棒状の装置を入れて行います。
挿入時に違和感がある程度で、基本的には痛みや出血はありません。

妊娠5週~6週目:心拍を確認[*1]

正常妊娠は、胎嚢の確認のみではなく、赤ちゃんの心臓が動いていること(心音)を確認することによって確定します。

心音は、早ければ妊娠5週のはじめ、遅くとも6週末までには確認できます。

なお、検査方法は、胎嚢の確認と同様に、経腟超音波法(経腟エコー)で行います。

産婦人科の初診の目安

産婦人科の初診のタイミングは、まず胎嚢を確認するために妊娠5週末~6週目頃をお勧めします。
4週目でも胎嚢を確認できる可能性はありますが、病院によって早すぎると言われ、検査をしてもらえない可能性があります。

または、心拍の確認は6週末以降に可能なので、初診で正常妊娠を確認したい場合は、妊娠7週目頃に受診するのが良いかと思います。

病院に何度も足を運ぶのも大変ですし、初診時の費用もかかるので、確実に確認できるタイミングでの受診をお勧めします。

あまりにも初診のタイミングが遅くなってしまうと、出産予定日の正確な計算が困難になってしまうため、少なくとも妊娠11週目までに受診しましょう。

まとめ

妊娠の周期(週数・日数)の確認方法については、ちょっと特殊で、最初は計算難しいなぁ、と思いますよね。0週?0日?どういうこと?って思った人も多かったのではないでしょうか?
ただ、妊婦検診の日程や母子手帳に記載の周期もすべてこの周期で記載されているので、そのうち慣れていくと思います。

妊娠検査薬を使うタイミングや、産婦人科の初診のタイミングは、思ったよりも遅めですよね。
早く結果が知りたい!早く安心したい!ともやもやした日々を過ごす人も多いと思いますが、ぐっとこらえて、適切なタイミングで受診しましょう。


[*1]日産婦誌第59巻 第6号「妊娠初期の超音波診断」

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